初期臨床研修医

診療基盤型臨床研修プログラムの概要

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はじめに

育和会記念病院は、昭和57年 大阪市生野区に内科、外科、放射線科、消化器科の118床の病院として開設されたが、その後、呼吸器内科、循環器内科、脳神経外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科などを増設し、現在は診療科23科、急性期一般病床222床、地域包括ケア病棟43床、計265床が稼働している。文字通り大阪市生野区を中心とする大阪市東部地域から東大阪市にかけての基幹病院であり、一般的ないわゆるcommon disease症例から、専門的治療を要する特殊な疾患まで幅広く診療を行うとともに、地域の救急医療の中心的な病院として住民の信頼も厚い。基本理念で ある「地域住民に信頼される最新の医療を提供し、住民の健康と疾病予防に貢献する。」「“その人らしさ”を大切にしたケアーサービスに徹する。」を実現す るべく、日々の医療・看護・業務の上に万全を期し、職員一同一丸となり精進している。

臨床研修においては、プライマリ・ケアの基本的な能力である態度・技能・知識を身につけることはもちろんのこと、社会人として患者さまの持つさまざまな問題 を患者さまと同じ目線の高さで全人的にとらえ、チーム医療によって解決の糸口を探ることのできる柔軟さも身につけて頂きたい。

 

研修の目的

臨床研修の第1の目的とするところは、医師としての人格を涵養すると共に、患者さまを中心とした医学・医療のニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する 病気や病態に適切に対応できるよう、また、救急疾患の初期対応ができるよう知識と技能を習得することにある。また、多様化する社会のニーズに応えるべくイ ンフォームド・コンセント、医療事故防止、病診連携のあり方などを身につけることも第2の目的として大切である。

 

研修の方法

  1. 研修は基本研修期間10ヵ月および必修選択科目3ヵ月と選択研修期間8ヵ月計24ヵ月にわたって行う。
  2. 基本研修期間10ヵ月の間に、基本研修科目である内科6ヵ月、地域医療1ヵ月救急部門3ヵ月を研修する。
  3. 原則として、外科・麻酔科での3ヵ月の研修をプログラムに含める。
  4. 小児科、産婦人科、精神科の研修は協力型臨床研修病院で、地域医療の研修は臨床研修協力施設でそれぞれ行う。
  5. 選択研修期間は8ヵ月あるが、上記基礎研修科を含め10診療科のうちから当該診療科と相談の上記期間を決めて研修を選択する。
  6. ローテートする診療科の順番表は、研修医の希望と各診療科の受入れ体制を考慮して臨床研修管理委員会が作成する。ローテーション表と選択例を示す。

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ローテーション表

1年目ローテーション
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
研修科目
内 科
内 科
内 科
内 科
内 科
内 科
救 急
救 急
救 急
外科
麻酔
(必修
選択)
外科
麻酔
(必修
選択)
外科
麻酔
(必修
選択)

2年目ローテーション
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
研修科目
地域医療
必修選択 ※
必修選択 ※
必修選択 ※
選択科目
選択科目
選択科目
選択科目
選択科目
選択科目
選択科目
選択科目

☆当院での臨床研修の特徴は、小回りのきくテーラーメード型のローテーションである。上記のローテーション表は一例であり、実際には各研修医の将来像を聞き、研修医独自の ローテーションを作り上げるため、ローテーションは研修医毎に異なる。
※の選択必修科である産婦人科・小児科・精神科は協力型臨床研修病院で、また地域医療は研修協力施設で行う。(ローテーションは順不同)
産婦人科
医療法人愛仁会 高槻病院
市立柏原病院
小児科
医療法人愛仁会 高槻病院
医療法人社団 岡波総合病院
精神科
医療法人サヂカム会 三国丘病院
地域医療
・医療法人明香会 やすなりみどり診療所
・秋岡診療所
・医療法人 酒井医院
・医療法人 藤井内科小児科

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プログラム責任者、指導医および指導者

(1) 研修管理責任者 病院長  高田 正三
(2) プログラム責任者 副院長  吉村 隆喜
(3) 副プログラム責任者 副院長  西森 武雄
(4) 指導医

各科指導医氏名
吉村 隆喜
内科(循環器内科)
櫻井 康弘
外科
山本 干城
内科(循環器内科)
中本 健太郎
外科
諸岡 花子
内科(循環器内科)
朝井 俊治
脳神経外科
足立 賢治
内科(消化器内科)
光木 徹
脳神経外科
林 健博
内科(消化器内科)
山本 晋史
泌尿器科
黒岡 浩子
内科(消化器内科)
西川 徳彰
泌尿器科
寺川 和彦
内科(呼吸器内科)
染田 幸子
皮膚科
塚田  要
内科(呼吸器内科)
玉石 順彦
救急科
洲鎌 芳美
内科(呼吸器内科)
西森 武雄
救急/麻酔
浦岡 伸幸
内科(呼吸器内科)
中村 正人
救急/麻酔
西村 善也
内科(総合内科)
岩ア 英二
救急/麻酔
亀山 智子
内科(総合内科)
木村  健
救急/麻酔
癘{ 朋子
内科(総合内科)
山住 俊晃
病理
浦田 博美
内科(糖尿病内科)
古田  格
病理
高田 正三
整形外科
西上 隆之
病理
新山 文夫
整形外科

 

研修医の主な出身大学

大阪市立大学、近畿大学、川ア医科大学、山梨大学、徳島大学、愛媛大学、大分大学、名古屋大学、大阪医科大学、鳥取大学

 

指導医コメント

 
副プログラム責任者・副院長 西森 武雄
 
  当院は市中病院であるため、一般的な疾患を診療する機会が多い。このような疾患は医師として最低知っておかなければならない疾患であるとも言える。当院の臨床研修の間にそのような疾患を経験した場合には、月に1回程度、研修医にプレゼンテーションしてもらうことを義務としている。単に症例を提示するのではなく、その患者における問題点を考え、その患者に適切と思われる治療方法を選択した過程を発表してもらうようにしている(PBL)。症例提示の後には、研修医には疾患に対する何らかのミニレクチャーも行ってもらっている。指導する医師も指導される研修医もはじめは戸惑っていたが、現在ではディスカッションも活発となり、この研修方法が軌道に乗ってきたと感じるようになってきた。当院から巣立っていく研修医が、この研修により、患者から信頼される医師となることを期待している。
  なお、現在当院では3人の研修医が勤務しているため、1年間では36例が発表される。そうすると、出席した研修医以外の者も36疾患に対する知識が増え、病院全体としての診療力がアップし、地域の基幹病院として充実していくものと思われる。

研修医コメント

 
平成24年度 研修医
 
  当院はあまり大きくはない病院ですので、研修医はすぐに名前と顔を覚えてもらえます。おかげで診療科に関らずコミュニケーションがとりやすく、学ぶ上で分からない事を気軽に医師に相談する事が出来ます。また看護師や他のスタッフも、オーダーや指示の出し方など分からない事に優しく答えてくれます。とても学びやすく働きやすい環境ですよ!
  主体性を尊重されルーティンは多くはなく、研修医のしたい事を全力でサポートしてくれます。そのため、手が空いたときには自分の気になった事をとことん勉強する事ができ、ローテーションの科に捕われず科を超えての自由度の高い研修を積む事ができます。手技のシミュレーターも多数あり、練習してすぐに実践に生かす事ができます。知識や技術はもちろんの事、プロとしての振る舞いやコミュニケーションについても指導を受けます。足りないものは人それぞれですが、身近で見てくれる先輩医師のおかげで、各々が気づかされ吸収していく事ができます。将来についても、親身に相談に乗ってくれますので将来進む診療科を迷っている人でも大丈夫です。まずは気軽に見学に来てください。お待ちしています!
 
平成24年度 研修医
 

  育和会記念病院は病床数約265床の大阪市東部の基幹病院です。医局内は診療科ごとの垣根はなく、研修中の診療科以外の先生方にも気軽に質問できる環境です。
知識だけでなく、例えば腹水穿刺、CV留置などの手技の際もお願いしていれば、研修中の診療科以外の先生からも声をかけて頂く事もでき、大病院にはない環境だと感じています。指導医の先生方も熱心に指導して下さり、基本的な診療能力、手技を身につける事できます。現在3人の研修医がいますが、個人個人の能力にあわせてやる気があればどんどん得意分野を伸ばし、苦手分野を克服しながら研修を受ける事ができる病院だと思います。平成25年1月増改築工事も終了し、きれいな院内で充実した毎日を過ごせる事に喜びを感じています。